世界中で大ヒットした、ディズニー映画「アナと雪の女王」。
原題は「frozen」、そう、フローズン。
凍った心、閉ざされた個性を解き放って、自分らしく生きる、
という決意表明が歌詞となっている主題歌、
「Let it go」が先行で話題となったようだが、
ちまたでは、この曲、なんと
「レリゴー」
と呼ばれているようだ。
これぞ、まさしく新タイプのジャパニーズ英語。
IELTSのスピーキングはもちろん、リスニングテストでも、
発音は大事なところなので、ちょっと注目したい。
Let it goの発音について、
アメリカンにリンキングしても、レ「リ」ゴーと、
「リ」
にはならないはずだ。
できるだけ正確な音を表現するとするなら、
「レッディッ・ゴォゥ」
と、なるはず。
ただ、日本人は、RとかLとかの発音が苦手で、
そもそも、そんな音の区別は日本語にないわけだから、
レリゴーとカタカナ読みすると、
ちょっと米語らしく聞こえないこともなくはないかもしれない・・・
でも、これをRの方でやっちゃうと、全く違う意味になりそう。
レリゴーというときは、Lを意識して言うのがコツかも。
ところで、当然ながらこの映画のストーリーは、
アンデルセン原作の「雪の女王」とは、人物も話もテーマも全く異なってる。
姉妹愛というか、家族愛の物語だ。
「人魚姫」のときのアリエルのように、ひどい扱いではないので、
原作がすばらしいから、映画でアレンジできるのだろうと思えるけれど、
なぜ、
雪の女王は雪の女王になったのか、というところを、
ディスニー映画ではちょっとかすっているような気がして、
そこがなかなか面白い。
氷と雪の城が出来るシーンは圧巻だし。
前回のラプンツェル、原題「Tangled」は、
原作へのリスペクトを感じたうえでのクリエイトだったから、
それで調子に乗った、という感じがしないでもないけど。
なんにせよ、
アンデルセン「雪の女王」は、
大人が読んで初めて分かるような男女の愛についての面白い話なので、
ぜひ一読を!
エルサについて、あれ?と思った人にはヒントになるはず。
「アナと雪の女王」について、IELTSのリーディングで出ることはまずないだろうけど、
どの国でどれだけヒットしたとか、制作秘話とかがあれば、
問題文になる可能性も、あるもしれない・・・