オークランドでステイ中なのだが、長期滞在のためにビザを申請することになった。

ついては、

健康診断の結果を移民局に提出しないといけないということで、

とある検診センターへ行ってきた。


日本語対応もしてもらえるところを教えてもらい、予約してゴー。

電話予約も日本語オッケー。


で、教えられた場所に行ってみると、

同じく検診を受けにきた人たちのほかに、

でっぷり太ったアジア人の男性がうろうろ歩いていて、私を見ると、

じゃぱにーず?と聞いてきた。

室内のスタッフに声かけると、背の高いひょろっとした男性が出てきて、

申込書の書き方を、早口の日本語で教えてもらう。


この人、確かに日本人だと思うのだけど、韓国人スタッフとも違和感なくしゃべっていたので、

ハングルも堪能なようだった。

でも。

日本語では、必要なこと以外、一切話しません、という感じ。

そこがなんとも調子がくるうというか、心地わるかったのだけど、

いわゆるコミュニケーションはしない方がいいのね、

とこちらも理解して、

無駄なおしゃべりはしないことにした。




ニュージーランドのイージーゴーイングな国民性はよく知られていることだし、

日本ほどのサービスは、もちろん日本でだけのものだ。

オークランドでも、例えばお店の内装を業者に頼んだとして、

それが期日通り出来上がるかというと、どうもそれはあやしい、というウワサだ。

いや、噂ではなく、よく聞く話。

事実、私も、日本人がやっているお店に入って、店員さんから聞いたことがある。

NZに限ったことではないけれど、

外国から日本へ帰ってくると、

日本の過剰サービスぶりに違和感を感じた・・・という人は結構多いと思う。


そうではあるのだけれど。

このセンターで出会った日本人は、一切の感情が見えない雰囲気で、

かといって、感じが悪い、というのでもなく、

ロボットみたいな無表情、というのともちょっと違って、

なんというか、

村上春樹さんの小説に出てくる登場人物のような雰囲気・・・・・・!!??

というのがピッタリな気がした。



さて、待合のイスには私のほかに、インド人の男性一人と、韓国人の男性、

それと中国か韓国のファミリー。

すごくきれいなエントランスのビル内だったけれど、

このセンターのあった階はなんというか、日本で例えるなら、

古いタイプの運転免許更新センターの、古いビルの一角、というイメージだ。


待合のイスと書いたが、待合室では決してなく、

ちいさな部屋が3つほど、ドアの開いた状態で見えていて、

その廊下に幾つかのイスが並んでいる、といった光景。


さて、しばらく待ったあと、こっちへ来い、と、先のおっちゃんに案内されてエレベーターで移動。

鉄の扉を開けて、細い廊下を通って、どこへ行くのかと思ったら、

戸外へ出た。

この日、風が強く吹いていて、気温も低く、

いったいどこへ行くんだろう、と訝しんでいると、

車に乗れ、と言われた。


女性は私一人だけだったので、

おっちゃんは、助手席に乗るようにアゴでしめしてくれた。

インド人の男の人は、ジェントルマンのようで、

エレベーターでも、廊下でも、そのあと入ったところでも、

いつもレディーファーストにしてくれたのも印象的。


さて、年代ものの車に乗ると、

後ろの席の男性と、おっちゃんはハングルで話しはじめた。

ここで、おっちゃんは韓国人と判明!

車の中はちょっとニンニクくさくて、窓を少しあけてくれた。



5分とかからないうちに、次のセンターへ到着。

ここで実際の検査を行ってくれるようだった。

さきほどの何屋なのかイメージできない殺風景な屋内とは違い、

こちらのビルは、こざっぱりとした比較的新しいきれいなビルで、ちょっと安心。

おそらく、

この一連の予測不能な体験が、

件の日本人を村上ワールドだと、私にイメージさせた要因でもあるような気がする・・・



さて、車を降りて、案内された部屋には、

やはりでっぷり太った、見るからにパワフルな韓国人のおばちゃんがいた。

オレンジとピンクと赤の混じった、カラフルなブラウスを着ていて、

パンチパーマもどきの強いカールヘア。

真っ赤な口紅で、カタコトの英語を繰り返ししゃべってくれるので、

意味はよく分かった。

おばちゃんは、万国共通、最強の存在だと思う。

気になる続きはまた明日。